「タイトル総なめのレジェンドはわずか8人」

「歴代最高のサッカー選手は誰か」という論争は、世界中のサポーターの間で永遠に尽きることはない。サッカー界で最も権威のある個人表彰は「バロンドール」であり、リオネル・メッシ(アルゼンチン)とクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)の現役2選手が最多タイの5度ずつ受賞している。だが、チームを勝利に導くという点では、FIFAワールドカップ(W杯)やUEFAチャンピオンズリーグ(CL、チャンピオンズカップ含む)の優勝という実績も捨てることはできない。実はこの「バロンドール」「W杯」「CL」の3タイトル全てを獲得したことがある選手は、ロナウジーニョを含めて過去にわずか8人しかいないのだ。

「皇帝」らレジェンド勢ぞろい

ロナウジーニョ 引退

史上初めて「三冠」を獲得したのは、「イングランド史上最高の選手」と言われたボビー・チャールトンだ。左足から放つ強力なシュートを武器に、1966年に自国開催のW杯でイングランドの初優勝に貢献。同年にバロンドールを受賞した。67‐68シーズンのCLでは所属するマンチェスター・ユナイテッドをイングランドのクラブとして初めて優勝に導いている。

70年代は西ドイツ(当時)の黄金期。「爆撃機」の異名を取った点取り屋、ゲルト・ミュラーは、70年のメキシコW杯で驚異の10得点を挙げ、その年のバロンドールを獲得。74年の西ドイツW杯では決勝戦の決勝ゴールを挙げるなどチームの優勝には欠かせない活躍を見せた。同じく西ドイツの「皇帝」フランツ・ベッケンバウアーは、攻守の要としてチームを支え、72、76年と2度のバロンドールを受賞している。二人が所属したバイエルン・ミュンヘンは、73‐74シーズンからCL3連覇を達成した。

パオロ・ロッシ(イタリア)は、優勝した82年スペインW杯で6得点を挙げて得点王となり、その年のバロンドールを受賞。84‐85シーズンにはユベントスの主力としてCLのタイトル獲得に貢献した。日本が初出場した98年フランスW杯を制したジネディーヌ・ジダン(フランス)はその年のバロンドールも受賞すると、ラウル・ゴンザレス(スペイン)やルイス・フィーゴ(ポルトガル)らと「銀河系軍団」を形成したレアル・マドリードで2001‐02シーズンにCLのタイトルをつかんだ。

02年の日韓W杯でブラジルを優勝に導いたリバウドは、代表ではロナウジーニョ、ロナウドとともに「3R」と呼ばれる攻撃陣を形成。99年にバロンドールも受賞している。02‐03シーズンにはACミランの一員としてCL優勝を経験したが、プレー時間にはあまり恵まれなかった。同じくブラジルのカカもACミランの主力として06‐07シーズンのCL優勝の原動力となり、その年のバロンドールを受賞したが、02年のW杯では控えメンバーだった。

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