30年間の平成史の中で、日本の舵取りを担う首相の交代劇は実に17度に上った。短命政権の頻発は国民の政治不信を生み、諸外国からの信用も失墜させた。政治的に混沌を極めた時代の中で、異彩を放った政治家がいる。2001年に第87代内閣総理大臣に就任した小泉純一郎だ。
「自民党をぶっ壊す」と叫んで「小泉旋風」を巻き起こし、驚異的な支持率を背景に約5年半にわたる長期政権を運営。郵政民営化や史上初の日朝首脳会談を実現させた。
そんな小泉も76歳。政界引退後は「原発ゼロ」を訴える活動に尽力している。稀代のカリスマ政治家は表舞台から退いた今なお、日本の、そして世界の明るい未来だけを見つめている。(敬称略、Soysauce Magazine Online編集部)
【特集】小泉純一郎が語る「ポスト平成」新時代
【小泉純一郎①】最初から決まっていた元号「平成」!? 今だから明かせる閣議決定の舞台裏
【小泉純一郎②】「自民党をぶっ壊す」。与党も反対、退陣覚悟で断行した「郵政解散」の裏側
【小泉純一郎③】「原発推進派」から180度態度を変えた本当の理由
【小泉純一郎④】意外な告白、自信満々の総理も実は「緊張と重圧の毎日」