【日本版IR】カジノはゴルフのような「大人の社交場」になり得るか?

ブラックジャックの基本ルール

BJの基本的なルールは簡単。子供のころお正月にやったトランプのゲーム『ドボン』あるいは『21』と言えば、分かる人も多いでしょう。

「対戦相手」はディーラーで、我々プレイヤーは、それぞれの「ハンド(=手札)」でディーラーと勝負します。基本はカードの合計が「21」以下で、大きい方が勝ち。2~9のカードはそのまま数え、絵札と10は「10」、A(エース)は「1」としても「11」としても、有利な方として数えられる特別なカードです。

合計が「21」を超えてしまうと、バスト(bust=ドボン)で即負け。最初に配られた2枚で足りなければ、「21」を超えていない限り、何枚でも追加でもらえます。

バストは、バースト(burst)と間違えがち。確かにburstは、破裂する、爆発するという意味ですから、自分のハンドが21をオーバーして「はち切れた」というニュアンスでもぴったりですね。だけど、bustには「胸部、胸像」という名詞の意味と同時に、口語表現の動詞として「破産する、破裂する」を示す使い方があります。BJの負けを意味するバストは後者なのです。

テーブルゲームは難しくない

ドボンのルールはよく知っているのに、いざカジノでテーブルに着くとなると、ためらいがある。海外旅行の折にカジノを覗いても、テーブルゲームは遠慮して、結局はスロットマシンだけを回してきた。そんな経験がある方も多いと思います。

なるほど、ディーラーと相対するテーブルゲームには、最初だけ越えなければならないハードルがあるのかもしれません。
「厳密なルールがありそうだから?」
「言葉の壁を感じて?」
はい。その気持ちは30年前のボクも一緒でした。それを自己流で解決していったのでちょっとは時間がかかりましたが、今回の連載では皆さんをショートカットでエキスパートへと導きましょう。

まず、ルールは簡単。BJにはいくつかのオプションプレーがありますが、すぐに慣れることができるでしょう。それも、自分に都合の良いオプションだけを覚えればいいのです。

言葉の壁についてもノープレブレム。世界のカジノで行われているほとんどのゲームに、言葉は必要ありません。ゲームを進めるのには、はっきりとハンドシグナルをするだけで良い。逆に言えば、こちらが明確なハンドアクションを示すまで、ゲームは進まないのです。焦ることはありません。

そう、配られている自分のカードの合計が今いくつになっているかだって、ゆっくりと数えればいい。

「4」と「A」の次に「8」が来て、今度は「3」。
「え? いくつだ?」

落ち着いて足し算してください。中には「Sixteen」と教えてくれる、親切なディーラーもいます(フランス語で言われると余計混乱しますが)。

カジノはゴルフと同じ「コミュニケーションツール」になり得るか?

2018年7月にIR整備法が成立、施行されました。ここまで来れば、もう法的な面で日本版IRの実現が後戻りすることはありません。

25年大阪万博が決定した「大阪府/市」がIR誘致レースをリードしていく中、今年は3~4月にIR整備法に係る細かい政令が公布され、7月には、日本版IRの健全性を維持するために最も重要な「カジノ管理委員会」が設置されます。そのあと、国土交通大臣からの基本方針が公表されることになっており、そこからは大阪以外の区域の参入を目指す海外IR事業者も一気にギアを上げてきます。

日本版カジノの誕生は意外と早く、すぐそこまで迫っているのです。ボクは、カジノのテーブルゲームは「最強のコミュニケーションツール」の一つになり得ると考えています。ゴルフと同じように、「大人のたしなみ」として身につけておけば、時に大きな助けになる。もともと欧州では、カジノは大人の社交場です。

「〇△カジノのファインダイニングで食事して、軽くBJでもしますか・・・」。そんなナイトタイムがあっても良い。それにはまずカッコ良く、BJをプレーする自信をつけることです。

◇片山 真(かたやま まこと)
ギャンブル・ライター、競馬ジャーナリスト
1961年生まれ。東京大学農学部畜産獣医学科卒、同大学院修士課程修了。夕刊紙で本紙予想を14年間担当し、現在は夕刊フジで週末の競馬予想を展開している。カジノ歴は28年、デビューはマカオのリスボア。主戦はブラックジャックで、ドイツ・バーデンバーデンのカジノがお気に入り。海外遠征回数は3ケタを数える。

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