なぜワイモバイルのCMは頭から離れないのか?

CMクリエイターが喜ぶ吉岡里帆の存在感

吉岡里帆というタレントの存在感は良い。

かつて「お嫁さんにしたい女優No.1」なんていうランキングもあったが、彼女はその系譜を思わせる、見事な優しい安心感がある。「先生にしたい女優No.1」と言っても過言ではないだろう。前作の桐谷美玲先生も素敵だったが、そこを「ふんわり」と超えたと思う。ツボを押さえたナイスキャスティングだ。クリエイターの「遊び心」を反映できる「受け身」タイプのタレントで、クリエイターとしては使い勝手が良いのだ。

子役時代から演技力の高さには定評がある芦田愛菜は、慶應義塾中等部入学後も、CMなどでかわいらしい演技を披露している。「テンポの速いダンスが難しかったですが、すごく楽しかったです」という優等生コメントは、すでにベテランの貫禄だ。

本当は14歳の中学2年生だが、CMでは高校野球部のマネジャー役。「やかんで水を運んだり、メガホンで応援したりしてみたいと思いました」と、すでに高等部進学後を見すえている、のか?(でも、女子高なんだよなぁ、慶應・・・)

芦田愛菜はもはや「子役」の枠を超えた、「超子役」と言っていいだろう。スーパー子供にはかなわない。

そして、子供とくれば動物だ。愛されモフモフ猫キャラの「ふてにゃん」。声は、シリーズの当初は小島淳平さん(ワイモバイルのCM監督)だった。「試し」にナレーションを当てたら、思ったよりも良かったので本番でも使われたのだそうだ。最近の「ふてにゃん」の声は、知る人ぞ知る怪優、劇団「青年団」の古舘完治さんに替わっている。

格安スマホシェア1位をキープしたいワイモバイルの思惑

格安スマホシェア1位のワイモバイルは、最近頭打ちになってきた新規のスマホユーザーをメインの獲得先として、携帯電話各社が競争を繰り広げる「中高生ら若年層」をターゲットに、毎年「学割」を打ち出している。今年は家族も含めて値引きが受けられるサービスをPRし、契約者数400万件で格安スマホシェア1位の座を維持する目標を立てている。

昨年末に上場したソフトバンクにとって、ワイモバイルは新規契約者を獲得し、携帯電話事業を地道に成長させるための重要な事業だ。今回のCMでも、月に9ギガバイトのデータ容量を1,480円から利用できるという、大容量と低料金をアピールしている。

ソフトバンクの宮内謙社長は、ワイモバイルとソフトバンクの料金プランの「シンプルさ」をアピールする。しかし、CMのように1,480円で9ギガバイトを利用するためには、「5~18歳が対象」「固定の光回線をセット契約」など、実際には複雑な条件を把握しなければならない。

通信事業は時代の花形だ。各社の複雑でさまざまな思惑が絡んでいる。携帯大手各社は総務省から、携帯電話販売とは完全に切り離した通信料金「分離プラン」の導入を求められており、ワイモバイルも「分離プラン」の導入で、通信料金をさらに値下げする方針だ。ただし、「学割」を含め、さまざまな条件に基づく複雑な通信料金の割引システムについては、より分かりやすい説明が求められることになりそうだ。

人気CMには必ずある「フレームワーク」とは?➡

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