2019年のIPO幕開けは好発進
2月は5銘柄が新規上場。2019年のIPO市場の幕開けは、株式市場が昨年末を底に回復していることもあり、いずれも好発進となっている。
19年のIPO第1号案件となった識学(7049、22日マザーズ上場)は初日買い気配のまま値が付かず2日目に公開価格比2.5倍の4,550円で初値をつけた。その後も、リックソフト(4429、27日マザーズ)、スマレジ(4431、28日マザーズ)の初値が公開価格比2倍強となった。
27日までマザーズ指数が8日続伸するなど、個人投資家のリスク許容度の回復が推察されるなか、3月はIPOラッシュとなっており、こちらにも注目したい。
大量17銘柄上場 3月のIPO注目企業紹介
3月の上場承認は現時点で17件(2/28時点)。資金分散の可能性は考慮したいところだが、新興市場のセンチメントは着実に回復しており、さほど心配は不要か。
それぞれの顔触れを一覧するに、ITフリーランス支援のギークス(7060)、建設人材派遣のコプロ・ホールディングス(7059)、クラウド人材管理のカオナビ(4435)といった人材関連や働き方改革を支援する企業が複数ある。株式売買のテーマ的にはやや遅きに失した感もあるが、4月の残業規制始動に向け再び注目されることも予想される。
また、ヘルスケア関連事業を展開する企業も目立つ。健康情報管理のWelby(4438)やマッサージサービスのフレアス(7062)、在宅ホスピスの日本ホスピスホールディングス(7061)は、既上場企業にあまりない業態のため人気化する可能性もある。
株式投資情報サイト「みんなの株式(みん株)」運営のミンカブ・ジ・インフォノイド(4436)も個人投資家への認知度の高さから注目される。
日本国土開発(1887)、エヌ・シー・エヌ(7057)、KHC(1451)、gooddaysホールディングス(4437)など、住宅や不動産関連も複数。消費税増税に合わせた、消費喚起策が今後政府から発表される可能性が高く、この追い風に乗ることが出来るか、動向を見ていきたい。