【喜代村社長 木村清】初めて明かす「初セリ3.3億円」の真相

「和食ブーム?どんどん日本に来てもらえばいい」

松室:お店は相変わらず順調そうですが、今の課題はなんですか?

木村:築地場外市場をどうするかです。東京都や中央区の人間には、我々の提案が聞き入れてもらえないんです。

松室:ここ、重要ですよ。築地場外が今後どうなるかというのは。そういうときに、やっぱりきちっと提言できて、それを実行していく、まさに木村さんのような人がやらないと、なかなか難しいんじゃないですかね。

木村:でも聞いてくれないんですよ。本当にみんなから必要とされればやるけれども、あんまり私がしゃしゃり出ても用がないですからね。小池(百合子)さんもしっかりとした指針とか方向性が見えない。ブレーンに問題があると思います。都民を良くするため、区民を良くするために動かないといけないのに、自分たちのことばかり。もっと良いブレーンを持たないといけません。木村清みたいな!

松室:喜代村としてはロシアでもビジネスを拡大していっていますが、順調ですか?

木村:大丈夫ですよ。ロシアもうまく行っています。

松室:新しい市場は開拓しないんですか?

木村:今度はインド。インドの漁業もダメなんで、今年の前半から応援をスタートしたいですね。

松室:世界中で和食ブームは来ていますが、海外に店を出していく予定はないんですか?

木村:その分、日本に来てもらえばいいと思います。7~8000万人くらいの外国人は日本に来るようになるでしょう。逆に、日本人もどんどん外国に出ていけばいい。海外に行って、海外でものづくりをすればいいんです。まだまだ引く手あまたですから。

松室:海外で店は絶対に作らないんですか?

木村:そうとは限らないですけど(笑)。海外に作るなら、もっと面白い店を作りますよ。どこの国でもいい。日本の料理ほど美味いものはないですからね。

【松室顧問の取材後記】
木村さんは人集めの天才だ。彼が微笑むだけでみんなが笑顔になり、彼が声をかけるだけでみんながその気になる。だからみんなやる気になって集結する。すしざんまいを創業した時も、築地場外市場に人が来なくて存亡の危機の時だった。木村さん無くしては場外の復活はあり得なかった。一度決めたらとことんやる実行の人だ。一つ注文があるとしたら、肝心なことを聞いてもはぐらかすことか。でも、経営者だから当たり前か?立派な経営者である。

◇木村 清(きむら・きよし)
喜代村代表取締役社長。1952年、千葉県出身。航空自衛隊に入隊後、現マルハニチロの子会社ですしネタなどの開発に携わり、79年に「木村商店」を創業。複数の事業を経験後、2001年に日本初の年中無休・24時間営業のすし店「すしざんまい」を開店。19年2月現在、全国に56店舗を展開している。

◇松室 哲生(まつむろ・てつお)
元『週刊ダイヤモンド』編集長。ダイヤモンド社代表取締役専務を経て2004年に独立。取材などで1万人以上の経営者と会い、生前のピーター・ドラッカーにインタビューした数少ないジャーナリストの1人。著書に「極秘資金」(小説:講談社刊)、「おもろい会社研究」(日本経済新聞出版社刊)など。

photo by Toshiharu Ishibashi

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