ビジネスマンにおすすめのヘアスタイリング方法とワックスの選び方

<男のヘアのジョーシキ論> 第3回

ビジネスマンは「スタイリング」で成果が変わる!

今回のテーマは「スタイリング」です。早速ですが皆さん、仕事へ行くときに髪の毛をセットすることが習慣づけられていますでしょうか?先日電車に乗った際、トップがペタンとつぶれているビジネスマンが多いという印象を受けました。「面倒くさい」「時間がない」「スタイリング剤はベタつくから嫌い」とネガティブな理由で敬遠しているという声も多々聞いたことがあります。


しかし、考えてみてください。これから大事な商談や会議へ行くのに寝癖のついた頭で臨めますか?ビジネスマンにおける「スタイリング」は見た目を左右する非常に大事なことなのです。短く切っただけではまだ未完成と言えます。

ビジネスマンにおすすめのワックスの選び方

では、どうやってスタイリングをすればよいのでしょうか。美容室でやってもらうとすごく簡単そうに見えますが、いざ自分でやるとなると意外に難しいものです。なぜなら、多くの男性は使うスタイリング剤があまりわかっていないからだと思います。

男性用のスタイリング剤も今や本当にたくさんの種類があります。メーカーによってセット力やツヤ感も違います。スタイリング剤の種類はワックス、ジェル、スプレーなど様々ですが、髪の長さや髪質に合わせたものを使うことがまず第一段階です。

ワックスの場合、箱などに記載されている「セット力」(★の数で示されているものもあります)が非常に重要になってきます。セット力の番号や★の数が少なければセット力が少なく、サラサラとした質感でどちらかと言えば長い髪をまとめたりツヤを出したりといった面を強調するときに使います。しかし、男性の短い髪をセットするには少々セット力が足りません。ですから、アップバングやトップに高さを出すスタイリングをしようと思った場合、立ち上げた髪をキープするためにワックスやジェルも少しベタつきのあるものがおすすめです。

しっかりした水分補給が寝癖を直す

早速セットしてみましょう。

まずは寝癖がついていたり、つむじや前髪がパックリと割れてしまっていたりする場合は、根元をしっかりと水で濡らすことから始めましょう。いきなりワックスをつけても、強い癖は直らないからです。一度シャワーで濡らすか、スプレイヤー(霧吹き)でしっかりと濡らしましょう。ミストタイプのトリートメントで水分補給をしながら寝癖を直していくのも、ツヤが出て手触りが良くなるのでおすすめです。

しっかりと濡らしたら、仕上がりをイメージしながらドライヤーで乾かしていきます。自然乾燥ではボリュームがほしいところに十分なボリュームが出にくくなります。前髪を上げたい場合も、ドライヤーの風の力で根元から立ち上げるようにすると、一日中アップバングがキープされます。

膨らみやすいサイドはつぶすように押さえる

しっかりと乾かしたらワックスの出番です。長さや毛量にもよりますが、ワックスの量は100円玉大程度から始めましょう。少なすぎてはワックスの塗布ムラができてしまいます。

手に取ったワックスはしっかりと手のひらに馴染ませます。ここからは大胆に髪の毛に馴染ませてセットしていきましょう。特にトップの動きを出したいところは根元からしっかりとつけていきます。シャンプーをするときのような手の動かし方をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

スタイリング前
スタイリング後

男性の髪型は、「メリハリ」が重要です。ボリュームを出しただけではシルエットが大きくなりすぎてしまいます。膨らみやすいサイドはつぶすように押さえます。

スタイリングする前よりもサイドがタイトになっているのが、わかるでしょうか?

 

 

 

ツンツンとした束感のスタイリング方法は?

ヘアカタログでよく見る、ツンツンとした動きもワックスで作ることができます。先程のように全体的にワックスをつけてサイドを押さえたら、トップの毛先だけをつまむように手に残ったワックスをつけていきます。細かく取った束をつまんだり、少しねじってみたりすると毛先までしっかりとワックスが行き渡り、立体感のあるショートスタイルになります。

さて、ワックス選びで重要なのはセット力だけではありません。ワックスの種類によって、質感がまったく変わってきます。ハードなクリームタイプのワックスはあまりツヤがなく、マットな質感になります。濡れたようなツヤ感は出ないため、非常にナチュラルな印象です。

反対に、ジェルのような透明なワックスにはオイル成分も配合されているため、濡れたようなツヤが出ます。中には時間が経つと、髪の毛がコーティングされたようなパリパリ感が出てくるものもあります。

髪の毛にツヤが出るため、ゴワゴワとした癖毛の方にはこのようなジェルワックスがおすすめです。ツヤで光るように見えることで、白髪を錯覚的にぼかす効果もあることから、近年いろいろなメーカーからジェルワックスが発売されています。好みの質感でお気に入りのワックスを選んでいくといいと思います。

セットに慣れてくると、朝の5分くらいで仕上げることができるでしょう。最初は難しかったネクタイ結びも、毎日結んでいると段々と慣れてきて、スムーズに結べるようになるもの。スタイリングも同じです。一日のスイッチが入る瞬間でもあります。面倒くさいと思わずに、毎日の習慣に取り入れていきましょう。

◇齋藤 勇磨(さいとう・ゆうま)
美容専門学校卒業後、青山の某有名サロン入社。都内有名店に移り更なる技術を磨く。その後、2011年1月hairsalon de Forever入社。現在では、様々な一般紙や業界紙からオファーが来ており、その傍ら、ヘアーショーや講演活動も行う。業界内外から若手カリスマのホープとして注目を浴びる存在。似合わせカット、肌の色にあうヘアカラー、うるつや肌を作るヘアメイクに定評があり、遠方からのお客様も殺到中。

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