ギャンブル・ライターが読み解く「株」と「ポーカー」で勝つための共通点

テキサス・ホールデムで勝つ方法

『テキサス・ホールデム』の1ハンド(ゲーム)は、場に共通カードの5枚目が開かれ、それに対する「賭け合い」が成立したところで終了。最後まで降りずに、その「賭け合い」に参加した人が、自分の手札を見せ合い(ショーダウン)、より「強い役」を持つ人が勝者としてチップを獲得する。

しかし、ゲームに勝つ方法がもう一つある。

手札を見せ合うショーダウンの前までに、強気のベットで相手をすべて降ろさせる(フォールド)ことができれば勝者になれるのだ。

全てのチップを賭ける「ノーリミット」が世界の主流

テキサス・ホールデムのベッティング・ラウンド(賭け合い)は計4回ある。
まだ共通カードが開かれていない段階が①プリフロップ。
2枚の手札を確認したプレーヤーは、ここでゲームに参加するかどうかを決める。

次に、3枚の共通カードが開かれる。これを②フロップという。手札2枚と合わせ、すでに強い役ができあがっている人もいる。

次に開く共通カードは1枚。③ターンだ。ここで大きく手役が進展し、あと1枚で最強役を狙える状況にもなる。強くベットするか、コールでついていくかの勝負どころ。

最後の1枚は④リバーと呼ばれる。各プレーヤーの手役は確定。ショーダウンの前にもう一度、賭け合いが行われる。勝っている(と思う)人は、いかに相手からチップをしぼり出す(コールさせる)か、負けている(と思う)人は、ブラフベットで相手を降ろせるかを考える。こうして「賭け金」がそろったところでショーダウンとなる。

現在のルールの主流は、〝ノーリミット〟テキサス・ホールデム。その名の通り、チップは持っているだけ賭けることができる。手持ちのチップ、すべてを賭ける強気のベットが「All In」だ。

株とポーカーに共通する「勝つための」要素

この強気のベットから広く浸透した言葉が、ご存知「ブラフ」である。英語のスペルでは「Bluff」と書くが、訳すなら「はったり」。手札が弱いのに強く見せかけるプレーは、確かにポーカーの醍醐味だ。

しかし、強気一辺倒では勝てないのもポーカー。いずれは本当に強い手を持っている人に捕まり、大量のチップを失ってしまう。トッププロが強いのは、むやみやたらに「ブラフ」をかましているのではなく、〝相手のハンドを読みながら〟有益なアクションを駆使しているからだ。

もし、相手が5枚のカードを手元で隠していたら、それを読み切るのは不可能だが、2枚だったらある程度まで絞り込むことができる。相手が勝負に出てくる「ハンドレンジ」(=想定される役の強さ)を計算に入れながら、場の「共通カード」に対する相手のアクションを分析して、自分が勝っているかどうかを判断するのだ。

強い人は各ラウンドで、相手の手についての情報をしっかりと集めている。「株とポーカーは良く似ている」という人も多い。相手の出方を読むことと、徹底した「リスクマネジメント」。どちらにも共通する〝勝つため〟の要素だ。

マーケットで勝って、ポーカーでも勝つ。そういう人に、私はなりたい(……のだが)。

◇片山 真(かたやま まこと)
ギャンブル・ライター、競馬ジャーナリスト
1961年生まれ。東京大学農学部畜産獣医学科卒、同大学院修士課程修了。夕刊紙で本紙予想を14年間担当し、現在は夕刊フジで週末の競馬予想を展開している。カジノ歴は28年、デビューはマカオのリスボア。主戦はブラックジャックで、ドイツ・バーデンバーデンのカジノがお気に入り。海外遠征回数は3ケタを数える。

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