確定申告書の作成は、国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」が便利です。必要事項を入力すると、自動計算で申告書が簡単に作成できます。今回は、副業を始めたサラリーマンで、初めて確定申告をする方でもわかりやすいように、実際の作成手順に沿って画像と一緒に解説していきます。(税理士 畠山亮洋)
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副業サラリーマン必見!簡単にわかる確定申告書の書き方
忙しいサラリーマンにありがたい確定申告の自動計算
確定申告書と聞くと、一見取っ付きにくそうなイメージですが、最近は複雑な計算など不要な自動計算で簡単に作成できてしまいます。
まずは国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」に入り、作成開始をクリックします。
次に、e-Taxで電子申告をするか、書面で提出するかを選択します。
「e-Taxで提出する」を選択した場合は、e-Taxを使用するための準備画面に進みます。
e-Taxは手続きの全てをインターネットで完結できる大変便利なサービスですが、マイナンバーカードやICカードリーダーが必要なため、普及に時間がかかっているのが実情です。
上記の画面でどちらを選んでも、この後の確定申告書の作成画面は同じですので、今回は「印刷して書面提出する」方法で進みます。
すると、確定申告書等作成コーナーを利用するための事前準備として、OS、ブラウザ等の環境を確認の画面に切り替わります。
OS、ブラウザ等の環境に問題ないようでしたら、利用規約を確認し「利用規約に同意して次へ」をクリックします。
確定申告書は副業がアルバイトなら「青」、それ以外なら「赤」
では、いよいよ確定申告書の作成に移ります。
ここは「所得税」をクリックしましょう。
ここで注意が必要なのですが、副業がアルバイトのみで給与として受け取っている場合は、青色の「給与・年金専用」の作成開始をクリックします。
一方、アルバイト以外の収入がある場合は、赤色の「全ての所得対応」の作成開始をクリックします。ネットオークション、アフィリエイト、原稿料、FX、株、仮想通貨などの副収入は全て赤色です。
今回は、赤色の「全ての所得対応」で進みます。
生年月日を入力します。
なお、「申告の種類」は個人事業主の場合に使用するので、副業での収入を確定申告するサラリーマンの方はチェックする必要がありません。また、「所得・所得控除等の入力フォームについて」は、申告書の作成に慣れている方以外はチェックを付けないほうがいいでしょう。
ここから細かな数値の入力に移っていきます。
まずは本業の給与を入力します。
給与所得項目の「入力する」をクリックします。
本業の会社から発行された源泉徴収票を手元に用意しましょう。
画像に沿って、支払金額、源泉徴収税額、(源泉)控除対象配偶者の有無、配偶者(特別)控除の額、控除対象親族の数等を記入していきます。
少し項目が多いですが、入力画面左側の「源泉徴収票の見本」と項目を照らし合わせて記入しましょう。
源泉徴収票に記載されている数字の入力が完了すると、確認画面になります。
副業で給与として受け取っているものがあれば、「もう1件入力する」をクリックして同様に入力します。
なければ「次へ」をクリックします。