海外で史上最高値を更新しているジャパニーズ・ウイスキーの秘密

銀座のお客様がそっと教えてくれた成功する資産術<その三>

「軽井沢1960」のオークション落札額は1億円超え

17年4月、ウイスキー専門のオークションサイトWhisky Auctioneeで、「軽井沢1960」が10万100ポンド(当時の為替レートで1401万4000円)で落札されたのです。「軽井沢」ブランドのウイスキーの合計落札金額は77万ポンド(1億780万円)に達しました。私は何度も桁を数え直しました。(詳細はコチラ)

このニュースを聞き、世界中で日本の優れた高級ウイスキーはものすごい品不足になると思い、余剰資金をすべて使って、山崎18年、山崎12年、白州18年、白州12年を購入しましたが、山崎50年は1瓶100万円なので、さすがに手を出せませんでした。

山崎50年は05年に限定50本発売された超レアものです。銀座の著名バーテンダーが「1000万円で譲って欲しいという依頼があり驚いたよ!」と言われておりました。18年1月に香港で開催されたオークションでの落札額は3250万円。8月には3795万円で落札され、記録が塗り替えられてしまいました。

このニュースを聞いた時、お店にあった山崎25年をパーティーの時に開封して1杯5000円で売ってしまったことや、シンガポールからいらしたお客様に響30年を1本12万円で2本お譲りして大いに感謝されたことを、走馬灯のように思い出してしまいました。

自宅にしまってある日本のウイスキーが資産を作る?

しかし、海外で日本のウイスキーがこんなに高騰していることを知っている方が少ないのです。海外でニュースになっているのに「信じられないな~」と言われ、「この前、娘と1本空けて飲んじゃったよ」と平然と言う方もいます。

それでも話半分に信じてご自宅にある限定品の数々のヴィンテージ・ウイスキーを写真に撮ってきたお客様からは、「これも価格が上がっている?」と聞かれました。「このコレクションの全てをオークションに出品しますと、退職金を超える金額になるかもしれません。港区のおしゃれなワンルーム・マンションくらいなら楽に購入できますよ」とお伝えすると非常に驚いておりましたが、絶対に売らないそうです。

もうすでに製造されていないヴィンテージも!

♪出会った頃は、こんな日が来るとは思わずにいた…状態で、銀座で働く有名バーテンダーの方達でも、想像すらできなかったことが現実に起きているのです。ジャパニーズ・ウイスキーは、モルト(原酒)が入った樽がなくなっているので、この高騰はまだまだ何年も続くだろうと考えられています。

モルト(原酒)がなくなってしまったのは、リーマン・ショックの際の歴史的な景気後退から、将来の市場規模が大きく縮小すると予測した結果なのでしょう。その時は、わずか数年後にこんな高騰が起きるとは、誰も予想できませんでした。軽井沢ウイスキーの蔵元も、山一証券破綻から3年後の00年に原酒製造を停止しておりましたが、リーマン・ショックから4年後の12年には完全閉鎖されてしまいました。

高級ウイスキーの他に、高級シャンパンの品不足も顕著になっております。私が大好きな「ベルエポック」は、2年ほど前からなかなか入手できなくなりました。今では、お店にある数本を、自分のお誕生日に1本ずつ開けるのが楽しみになっております。

知らないうちに高騰してしまっている日本の高級ウイスキーを、贈答品としてもらっておられる方もいらっしゃることでしょう。もしご自宅にございましたら、どうぞ大切になさってくださいね。

◇浅川 夏樹(あさかわ・なつき)
銀座のママ、投資家、経営者
20代から銀座の有名クラブでホステスとして活躍。その後独立し、自ら数店舗のバーを立ち上げる傍ら、企業のコンサルティング、投資、セミナー、新聞・雑誌への連載執筆などの活動を行なう。現在は「お茶屋バー銀座八仙花」のオーナー経営者。ワインをはじめ、株式から不動産までさまざまなジャンルの投資に精通している。「夜の銀座の資本論」(中公新書)、「ETF」、「グローバル化時代の資産運用」(パンローリング)など著書多数。

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