やりすぎ感を出さないツーブロックが“デキる”ビジネスマンへの近道

<男のヘアのジョーシキ論> 第2回

前回、好印象を与えられるビジネスマンになるためにはまずは美容室へ行き、身だしなみを整えてみましょうとお伝えしました。休みの貴重な時間を縫って、美容室の予約をし、髪を切りに行った方もいるのではないでしょうか。ここで次に立ちはだかるのは、「どうオーダーしたら良いのか」という問題。ツーブロックがオススメと言っても、ただの刈り上げで板前っぽくなってしまうのではないか、という不安もあると思います。<連載第一回はコチラ>

雑誌やインターネットの髪型写真は活用する方が得

初めて行く美容室や、イメージチェンジをする場合、言葉で伝えることがどうしても難しく感じます。あまりにもざっくりしたイメージだと仕上がりに相違が生まれてしまうこともあります。思い描いたイメージとはちょっとかけ離れていると感じた経験もあるのではないでしょうか。

そこで活用して欲しいのが男性用のヘアカタログ(雑誌)やインターネットです。インターネットを駆使すれば、ビジネスマンのヘアスタイルも容易に見つけることができます。中には希望のヘアスタイル画像を見せること自体が恥ずかしいという声もありますが、美容師とイメージの共有ができると理想のヘアスタイルに近づけるのは確かです。

実際どんな髪型がいいのか? これはツーブロック?

ツーブロックと言っても、サイドにのみ少し刈り上げを入れて、上から髪をかぶせたさりげないものから、サイドからバックまでガッツリ刈り上げ、トップを思い切り長く残したスタイルまで、様々な種類があります。今回は、清潔感があり爽やかさも出せる刈り上げツーブロックスタイルについてご紹介します。

刈り上げスタイルは、刈り上げの長さ(濃さ)、範囲などによって様々な髪型になり、その豊富なバリエーションによって自分に似合うヘアスタイルに辿り着くことができます。

まずサイドの髪を刈り上げていきますが、バリカンのアタッチメントには15ミリ~3ミリと長さのバリエーションがあります。もちろん3ミリ以下の長さにすることもできます。アタッチメントのミリ数が短ければ短いほど濃淡のあるツーブロックスタイルになります。いきなり極端なツーブロックには抵抗がある方は、少し長めの15ミリや12ミリから始めてみましょう。

刈り上げる幅は生え際から2~3センチくらいであれば耳上がスッキリし、刈り上げ感がそこまで出ません。その長さにあわせてトップを繋いでいけば動きも出しやすく、束感のあるソフトモヒカンスタイルになります。

オススメは9ミリか6ミリのツーブロック

刈り上げに慣れてきたら9ミリ、6ミリと短くしていくと、耳にかかるのが気にならなくなります。またサイドとトップのコントラストがあればあるほど、ツーブロック感が出てきます。

ですが、あまりコントラストがありすぎるといかつい印象にもなりかねません。業種にもよりますが、ビジネスシーンにおいてはあまり極端なツーブロックだと職場や取引先で少し浮いてしまう可能性もあるかと思います。

オススメなのは、9ミリか6ミリのツーブロックです。もちろん元々の毛量や白髪の有無によっても異なりますが、自然でかつ清潔感のあるショートスタイルになること間違いなしです。ツーブロックはスーツには合わないのではないかという不安は一切必要ありません。

このスタイルは、サイドを6ミリで刈り上げてそこに少しかかる位の長さを残し、被せています。
トップにかけてレイヤーを入れて高さを出し、前髪を立ち上げるようにセットします。えりあしはサイドより少し長めのミリ数で刈り上げ、サイドとのグラデーションになっていくとバランスがいいと思います。清潔感もあり好印象を高めることができるのではないでしょうか。

あまり短くしたくない人はどうすればいい?

短髪は好みではない、でも清潔感とオシャレさも出していきたい。そんなときは、ポイントだけ短くしていけば、スッキリとビジネスシーンに対応することができます。耳周りにのみ浅めの刈り上げを入れ、長めに残したサイドをかぶせていけば、非常に控えめで上品に仕上がったツーブロックスタイルになります。

ビジネスにも対応していくのであれば、この長い部分は耳にかからないくらいがベストです。重い印象にならないように前髪は上げるか、目にはかからないようにスタイリングしてみましょう。今流行りのかきあげアップバングは、スッキリとした清潔感のあるヘアスタイルになります。

ツーブロックといっても本当に多種多様です。スタイリング方法によっても個性を出すことができます。ビジネスシーンにおけるツーブロックは、「清潔感」と「好印象」をしっかり意識することはもちろん、「やり過ぎ感を出さない」ことも重要なポイントです。理想のツーブロックヘアをオーダーして、さらにかっこいいデキるビジネスマンを目指しましょう。

次回は意外にうまくできないとお悩みの多い「ツーブロックのスタイリング」についてお話していきたいと思います。

◇齋藤 勇磨(さいとう・ゆうま)
美容専門学校卒業後、青山の某有名サロン入社。都内有名店に移り更なる技術を磨く。その後、2011年1月hairsalon de Forever入社。現在では、様々な一般紙や業界紙からオファーが来ており、その傍ら、ヘアーショーや講演活動も行う。業界内外から若手カリスマのホープとして注目を浴びる存在。似合わせカット、肌の色にあうヘアカラー、うるつや肌を作るヘアメイクに定評があり、遠方からのお客様も殺到中。

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