【図解あり】「ROA」を改善できる具体的な方法

【インヴィニオ代表 土井哲】デキるビジネスパーソンへの「自分開発講座」⑦

「ROA」を改善するための具体的な方法

では、具体的には何をしたら良いのでしょうか?
ROAという指標をもっと細かく分解してみましょう。図をみてください。


分子である「営業利益」は、さらに「売上-売上原価-販管費」で表されます。
「売上」は「単価×数量」で、この「数量」はさらに「市場数量×シェア」で表現できます。
一方で、総資産も流動資産と固定資産に分解されます。
このようにROAの構成要素を分解をしていくと、ROAはいろいろな変数の組み合わせであることが分かります。
つまり、ROAを構成する右側に並んだ各変数を、ROAが改善される方向に変化させれば良い訳です。

各変数を変化させるために、どのような具体策があるでしょうか?
みなさんも少し考えてみてください。
たとえば、一番上の部分。「①単価アップ」のためにはどのような方法がありますか?
単価を上げる方法として、他社が提供できないユニークな製品、差別化された製品を開発する、価値あるサービスを付加する、などの方法が考えられます。

売上原価のところの「②原材料、部品、サービスの仕入原価の削減」のためにはどのような方法がありますか?
サプライヤーの変更。まとめ買い。原価を下げるような設計変更。価格交渉、などの方法がありますね。

もう一つ考えてみましょう。固定資産のところにある「③機械・設備の削減・有効活用」のためには、どのような方法があるでしょうか?
適切な生産計画を立てる。設備を生かせる製品設計を行う。稼働率を上げる、などが考えられます。

このように考えると実にいろいろな打ち手があることがわかります。
「ROA改善」のためのアイディアが出せて実行できるか、そこがまさにビジネスパーソンとしての価値の出しどころであると思います。
①~③の3箇所だけ例を示しましたが、他のポイントについても、具体的な施策を考えてみてください。
このようなことにこそ、時間を使うべきであり「ROAの改善」にまったく関係が無いと思われる仕事は減らしていかないと「働き方改革」など実現できません
みなさんの日々の仕事はROAツリーのどの部分と関係しているのか?
どのように「ROAの改善」に寄与しているのか?この機会にぜひ振り返ってみてください。

因みに、ROAの要素を分解した図のように、ある「ことがら」を論理的に分解して整理したものを「ロジックツリー」と呼びます。ロジックツリーはものごとを整理したり、打ち手のアイディアを導いたりする際にとても有効です。
今回「ROAツリー」を紹介しましたので、次回は少し方向性を変えて、ロジックツリーという「考具」について考察したいと思います。

【インヴィニオ代表 土井哲】デキるビジネスパーソンへの「自分開発講座」

◇土井 哲(どい さとし)
株式会社インヴィニオ代表取締役社長
東京大学経済学部卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。在職中にM.I.T.(マサチューセッツ工科大学) スローン経営大学院卒業。92年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。主に通信業界、ソフトウェア業界のコンサルティング、情報システム構築のコンサルティングに従事。同社を退社後、95年ベンチャー企業支援のコンサルティング会社の設立に参加。97年7月、インテリジェンスビジネスプロフェッショナルスクール運営会社、株式会社プロアクティア(現株式会社インヴィニオ設立に伴い代表取締役社長に就任。経営者養成の研修の企画のほか、企業の実際の課題をとりあげた戦略研修などを担当。

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