東京大学傘下のベンチャーキャピタル(VC)である東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)が運営する協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合(IPC1号ファンド)は、ヘッドマウント型の視野計など先進的な医療機器を開発・販売する東大関連ベンチャーであるクリュートメディカルシステムズ(クリュート社)に対して、約2憶5,000万円の追加出資を行うと発表した。
クリュート社は、2013年に設立したベンチャー企業。緑内障の検査に不可欠な視野計を世界で初めてヘッドマウント型にした医療機器「アイモ」を最初の製品として製造・販売している。
今回のクリュート社への追加投資は、2017年8月の初期出資からの継続追加投資となる。東大IPCは、世界初のヘッドマウント型視野計を約3年という短期間で実現したクリュート社の高い技術力とともに、緑内障検査の現在の課題を解決できるという社会的な重要性の高さに鑑み、2017年8月の出資から支援をしてきた。
ヘッドマウント型視野計という世界初の新しい製品である「アイモ」にとって、海外市場は日本市場の10~20倍ある大きなチャンスである一方、地域や国によって異なる医療機器の薬事制度に対応する必要がある。東大IPCは、今回の追加出資は、クリュート社が海外展開を本格化するための追加投資となるとしている。