ロンドンで保管すれば年間の保管料は超格安
香港だと Crown Wine Cellars がサザビーズのワインオークションリストに掲載されています。一度見学させていただきましたが、セラーへの入退出時には手荷物チェックが行われます。セラーにはお宝ワインが沢山あるので当然ですけれど・・・。
日本国内にも有名なワインセラーはあります。しかし、ワインは移動させるほど品質が劣化すると言われており、地代の高い日本では保管料も割高。ワインをオークションに出品なされるのでしたら、海外のセラーでの保管に利点が多いように思えます。
BB&Rでは、ワインをメールで注文し、クレジットカードで決済すれば、そのままロンドンのセラーに保管してくれます。ロンドンには土地が沢山あり、ワインを保管する人やセラーも多いので、保管料は日本はもとより、香港よりも割安です。年間12ポンド(約1,700円)くらいで済みます。
BB&Rは、Berry’s Broking Exchange (BBX)という、自社からワインを購入した方達と業者等との間で取引ができるプラットフォームを設けています。株式のように毎月のステイトメントは送られてきませんが、年に一度、ワインの保管料を請求するメールとレターが届きます。保管料もクレジットカード決済が可能です。
資産として考えなくても、自分が生まれた年のヴィンテージワインをお誕生日に飲んだり、結婚記念日に結婚した年のワインを飲んだり、お子さんやお孫さんの生まれた年のワインを20歳になった時にプレゼントしたりするのもお洒落ですね。
次回は、ワインよりもここ数年で値上がりしている投資対象をご紹介いたします。
◇浅川 夏樹(あさかわ・なつき)
銀座のママ、投資家、経営者
20代から銀座の有名クラブでホステスとして活躍。その後独立し、自ら数店舗のバーを立ち上げる傍ら、企業のコンサルティング、投資、セミナー、新聞・雑誌への連載執筆などの活動を行なう。現在は「お茶屋バー銀座八仙花」のオーナー経営者。ワインをはじめ、株式から不動産までさまざまなジャンルの投資に精通している。「夜の銀座の資本論」(中公新書)、「ETF」、「グローバル化時代の資産運用」(パンローリング)など著書多数。