前回お話した「インパクト」と「余韻」。出会った方にそんな印象を残せるような人になりたいものです。
渡邊五郎さんは、いつも「そんな人になりたいものだ」と言われていますが、私から見たら、飲んでいるときも、ゴルフをしているときも、車でご一緒しているときも、会った後には、必ず「インパクト」と「余韻」を残して下さる方であることは確かです。
第五回 他人に「インパクト」と「余韻」を与えられる人間になる はコチラ
「インパクト」と「余韻」を与えられる人になるには・・・
そんな「インパクト」と「余韻」を、他人に感じてもらえるようになるのに必要なことは、感じてもらえるように意識して行動するのではなくて、きっと五郎さんのように(傍からみたら、十分に「インパクト」と「余韻」をもらえる方なのですが)、自分自身はいつも、そうなりたい、そうなりたいと思い続けて、目指す自分になるために、いつも、いつでも一生懸命に努力していて、そのゴールはその人の内にはなくて、常に目標に向かい続けるという姿勢を持ち続けることなのかもしれないなと、五郎さんを見ていて思います。
そんな風な生き方が、私もできたら良いなと思っていて、五郎さんに教わった「したたかなれど、しなやかに、されど野暮でなく、艶やかに」という言葉のままに、「素直に」「前向きに」「一生懸命」生きてきているということなのかもしれません。
「素直に」「前向きに」「一生懸命」。
この三つは、実は今の会社の合言葉のようになっています。採用の時も、「素直で」「前向きに」「一生懸命」な人を採用するようにしていますし、質問もそんな風なことを聞いていると思います。
おかげで、自然発生的に私自身も「素直に」「前向きに」「一生懸命」生きてきているのですが、それが「ご縁と情熱」の時にもお話したかもしれませんが、「運」を惹きつけるものになっているようにも思えるのです。
もっというと「素直に」「前向きに」「一生懸命」やっていると、自然と「良いご縁」に恵まれて「運」も良くなっているように思えます。
今回は、この「素直に」「前向きに」「一生懸命」についてお話したいと思います。
私が「素直に」「前向きに」「一生懸命」の三つのセットは、とっても良いなと思い始めて、それを会社のみんなと共有しようと想って、全社大会か何かの時に「みんなで『素直に』『前向きに』『一生懸命』やっていこうね」って言った後に、アンケートをとったら、こんなとらえ方があるのかとびっくりしたことがあります。
それは「谷口さんって、奴隷のような人が欲しいのですか」と。
これには本当に、びっくりしました。
「奴隷」。
「素直に」なんでも言うことを聞いてくれて、その言ったことを「前向きに」「一生懸命」にやる人。そんな風にその人は思ったのでしょうか。
この時は、他人に「本質」というか「本当に自分の言いたいこと」を、きちんと伝えるということは、本当に難しいことだなぁと、思い知らされました。
後で、なんで、その人は「素直に」「前向きに」「一生懸命」を「奴隷」と思ったのかを考えてみました。
あくまで私の想像でしかないですが「きっと、その人は『素直さ』ということを、誰かが言ったことを『従順』に何でも聞いて、やりたくないことも全部『前向きに』『一生懸命』やる、というように解釈したのかな」と思ったのです。
→「素直さ」の真の意味が分かると、力を発揮できるようになり、結果がついてくる