【5分でわかる!】ブレグジットとは?英国のEU離脱問題総まとめ

なぜブレグジットでもめているの?

国民の総意は決まったものの、EUとの関係を断つにあたり、英国には様々な課題が浮上している。

①約396億ポンド(約5兆7000億円)の清算金
②英国領北アイルランドとアイルランドの国境問題
③EU域内に住む英国民と、英国内に住むEU市民の扱い
④英国議会の承認

英国のメイ首相はこれまで、長い交渉期間を経てEU27カ国の代表者たちと離脱協定について協議を重ねてきた。各国の了解を得た上で「ブレグジット交渉案」の信任を英国議会に問う形となっているのだ。

しかし、離脱協定をめぐっては、メイ首相が率いる与党・保守党内からも批判する声が高くなり、ついには首相交代を求める不信任投票まで引っ張り出された。結果的に不信任案は否決されたものの、現状のままの離脱協定では議会を通過するめどは立っていない。

ブレグジット交渉はどうなるの?

仮にこのまま議会で交渉案が了承されなければ、メイ首相は次の4つの中からいずれかを選択することになる。

①EUと合意せずにEU離脱を強行する(ハードブレグジット)
②議会から離脱協定の承認を得て離脱する(ソフトブレグジット)
③メイ首相が退陣し、総選挙もしくは国民投票を再実施する
④EU離脱を中止する

いずれにしても、このままいけば英国は、2019年3月29日午後11時(日本時間3月30日午前8時)にEUを離脱する。離脱協定が議会を通過してソフトブレグジットが成立すれば、移行期間中として19年3月29日~20年12月31日までは、英国とEUとの間に大きな変化はなくなる。

メイ首相は何とかハードブレグジットを避けるために、EU各首脳と会談を重ねているものの、EUの責任者は「英国と再交渉する余地はない」と語っている。

◇岩崎 博充(いわさき・ひろみつ)
経済ジャーナリスト
雑誌編集者等を経て1982年に独立し、経済、金融などのジャンルに特化したフリーのライター集団「ライトルーム」を設立。雑誌、新聞、単行本などで執筆活動を行うほか、テレビ、ラジオ等のコメンテーターとしても活動している。
『老後破綻 改訂版』(廣済堂出版)、『グローバル資産防衛のための「香港銀行口座」活用ガイド』(幻冬舎メディアコンサルティング)、『日本人が知らなかったリスクマネー入門』(翔泳社)、『「老後」プアから身をかわす 50歳でも間に合う女の老後サバイバルマネープラン! 』(主婦の友インフォス情報社)、『はじめての海外口座』(学研パブリッシング)、など著書多数。近著に『トランプ政権でこうなる!日本経済』(あさ出版)がある。

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