「若手」や「中堅」と呼ばれるあなたも、順調にいけば10年後には部下を持ち、20年後には「上司」と呼ばれる立場になる。だが、求められる能力は現在の「上司」のそれとは大きく異なる。まるで、オンラインゲームのチームリーダーのような役割を担うことになるだろう。(フリーライター 小林拓矢)
「上司が上座」の島型レイアウトは時代遅れ
ヤフージャパンをはじめ、職場の机が固定されていない「フリーアドレス制」を導入する企業が増えてきた。普段接点のない社員同士のコミュニケーションを促すことで、円滑な情報共有や新しいアイデアの創出が期待できるという。
もちろん机を固定している企業の方がまだ圧倒的に多いし、“昭和時代”さながらの灰色のスチールデスクを使用している企業もある。いわゆる「島型レイアウト」で上司が上座に座り、年次が下がれば下がるほど下座に座るというスタイルの企業も存在する。
こうした企業で働いていれば、「いずれは出世して、あちらの席に移っていくのだろう」とおぼろげながらに想像しているはずだ。だが近い将来、この考えは時代遅れになる。