他人に「インパクト」と「余韻」を与えられる人間になる

心を据えるビジネス道 第五回

他人の心に入り込んで、響き続けるには・・・

一方で「余韻」というのは、確かにその時にお会いした人の「話の内容」や「インパクト」のある生きる姿勢に、強烈な印象が残ってしまうということもあるのでしょうが、それだけではなく、おそらく会食やお仕事をしていて、その人が言った言葉とかではなく、その人と過ごしていた時間の中で、言外にその人が放っている、その人の雰囲気というか人間性のような気がしています。

同じ言葉を言って同じ仕事をしたとしても、仕事相手の「余韻」を感じて、その日の家路についているか否かは、その相手によって違っているのではないかと思うのです。それってやっぱり「インパクト」と同じで、言葉や見かけや外観の強烈な個性から「インパクト」が生まれるのではなく、内面からでてくる「人間性」というものが、その人が周りの人に与える「余韻」という形で生まれてくるのではないか、と思うのです。

そこで「余韻」をつくる内面性というのは「何だろうか?」ということになるのですが、その人の「懐の深さ」であったり、海のように広く深く、人生経験を積まれてきた「重み」であったり、「インパクト」を与えてもらえる、その人の「志」であったり。
こうしたものが、やはり「余韻」を与えてくれるのではないかと思っています。
「人を動かす『もの』」というのは、瞬間に伝えなくてはならず、それが「インパクト」で、その「人を動かす『こと』」というものは、長く他人の心の中に滞在し続ける必要があって、それを言葉にすると「余韻」ということになるのかなぁと、私なりに解釈させて戴いています。

「インパクトと余韻」。これを、周りの方々に残せるような「心の背筋のピンと伸びた人間」になるために、いつも、いつも、切磋琢磨していかなければならないなぁ、と思います。その切磋琢磨が結果として「インパクトと余韻」につながって、きっと「良いご縁の輪の中」に入れてもらえるように、なるのではないかなと思っています。

この度、編集者にいわれて、久しぶりに書き物をしていますが、自分に「インパクト」のあった言葉や生き方を、ひとつ一つ思い浮かべながら文章にしています。
こうしてみると、あたらめて私が、渡邊五郎さんからうけた「インパクトと余韻」というものの「強烈さ」に驚くとともに、その「ご縁の輪の中」に、入れて戴いている幸せを感じるとともに、感謝という言葉の意味を噛みしめています。
次回以降も、ちょいちょい、五郎さんに教わったネタが出てくると思いますが、よろしくお願いします。

◇谷口 健太郎(たにぐち けんたろう)
ディーコープ株式会社(DeeCorp Limited)代表取締役社長。早稲田大学大学院理工学部工業経営学科卒。1987年、日商岩井(現、双日株式会社)へ入社。営業としてトルコなどに赴任しプロジェクトを多数手掛ける。2000年、ソフトバンクに転職。2002年、執行役員として同グループ会社のディーコープ株式会社へ転籍。2006年10月、同社代表取締役に就任。2012年6月に代表取締役を退任するが、2014年4月に株主の要請もあり再度代表取締役に就任。

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