IR(=カジノを含む統合型リゾート)に追い風~2025年大阪万博決定

東大卒ギャンブルライター片山真の「カジノの掟」 第四回

カジノは極めて安全でフェアだが……

「カジノは怖いところ・・・」と思っている人はまだまだ多い。
マフィアのイメージ? お金が巻き上げられるから?
もっと細かい点で言えば、海外のカジノのテーブルでは言葉が通じないから?
30年近いカジノ愛好家の立場からすれば、こんな不安はすぐさま取り除いてあげて、カジノ仲間を増やしたいところだ。
ただまあ、一気にまくしたてると長くなるので、このコラムで、だんだんとお伝えしていこう。
まず、カジノのある街ほど、安全な場所はない。
ひと勝負を目論んでプレーヤーが持ってくるお金が、盗難、強奪などのリスクにさらされるようでは、遊びに来る人はいなくなるからだ。
客の安全を守ることがカジノの役目。セキュリティ対策には万全を期している。
2010年から2つのIR・カジノを擁しているシンガポールは、カジノ導入前と導入後では、インバウンド観光客が1.6倍に増えたのに対し、犯罪率は減少している。

カジノのゲームで負ければ確かにお金は取られるが、それは儲けたい自分がチップをテーブルに置いたか、スロットマシンにお金を投入した結果でしかない。まさに、究極の自己責任だ。
入っただけでカジノが「ぼったくり」をするわけはないし、ハッキリ言えるのは、カジノ側がイカサマをすることは一切ないということだ。
もし、カジノでイカサマがあるとするば、プレーヤーが「こそこそ」とたくらむインチキか、ディーラーがお客と組んでチップをごまかそうとするレアケースだけ。
一度発覚しただけでカジノライセンスを失うような「不正」を、カジノ側が行う理由は全くない。

カジノ=ゲーミングが儲かる仕組み

2つの円グラフは、シンガポールにある2つのIR施設の、2016年の事業部門別の収益比率を示したものだ(各社アニュアルレポートより)。
どちらのカジノもともに、面積上限の1万5000平方メートル(これでも相当に大きい)に造られているのに対して、マリーナ・ベイ・サンズ全体の延床面積は約60万平方メートル、リゾート・ワールド・セントーサの同面積は約34万平方メートル。カジノを取り囲むノンゲーミング施設のほうが、はるかに広いのだ。
それでも、どちらも収益の70%以上はカジノ=ゲーミングから得られている。〝カジノはIRの心臓だ〟、あるいは〝エンジンだ〟と言われるゆえん。それだけカジノは確実に儲かる。
カジノには、ルーレットにブラックジャック、バカラにスロットマシン……と、目移りするほどのゲームが並んでいるが、どれひとつとして〝胴元〟(=カジノ側)が損をするようなルール、設定はない。ゲームによって決まっているカジノ側の取り分を「ハウスエッジ」と呼ぶ。言わば〝テラ銭〟である。
そして、我々プレーヤー側からすれば、1からハウスエッジを引いたものが「期待値」になる。

勝ち組になるために

どんなゲームにも結果の出方にはバラつきがある。ルーレットで8回連続で〝赤〟が出たとき、うまくその波に乗っていれば大儲けができるだろう。スロットマシンで大当たりが出る確率が1万回に1回だとしても、コインを入れた一発目にそれが当たる人だっている。こういう人は当然「勝ち逃げ」だ。
それでもカジノ側が確実に儲けを出しているのは、大勢のプレーヤーがゲームを楽しむことで、1回ごとにハウスエッジを積み重ねているからだ。中学・高校で習った確率の基本原理である「大数の法則」に基づいて、カジノの収益はハウスエッジに収束していく。だから、たまに大当たりが出ても構わない、それはむしろカジノの良い宣伝にさえなる。
「ハウスエッジ」がある限り、アドバンテージはカジノ側にあることは分かっている。
だけど、儲けたい。ゲームを楽しみたい。それもずっと長く・・・。
多くのプレーヤーが目指す「勝ち組」になるために、最低限、知っておくべきことがある。
それは、ゲームによって違う「期待値」だ。少しでも「勝ち目」のあるゲームを選ぶこと。次回からはその解説を・・・。

◇片山 真(かたやま まこと)
ギャンブル・ライター、競馬ジャーナリスト
1961年生まれ。東京大学農学部畜産獣医学科卒、同大学院修士課程修了。夕刊紙で本紙予想を14年間担当し、現在は夕刊フジで週末の競馬予想を展開している。カジノ歴は28年、デビューはマカオのリスボア。主戦はブラックジャックで、ドイツ・バーデンバーデンのカジノがお気に入り。海外遠征回数は3ケタを数える。

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