重さ2.6キロ!日本初の携帯電話はこんなにスゴかった

元祖携帯電話「ショルダーホン」登場

保証金が20万円もした日本初の携帯電話

さて、日本では79年に自動車電話サービスが開始され、85年にNTTから肩にかけて持ち運べる「ショルダーホン」が発売されます。これが日本で最初の携帯電話といえる製品です。2.6kgという重量のショルダーホンの購入には保証金が20万円、基本料金が3万円、通話料金は6.5秒/10円と、加入するのも維持するのもお金のかかるものでした。

ショルダーホンは肩から背負って持ち運んだ。当時としては画期的な製品

その後ポケベル同様に通信の自由化でNTT以外の会社も携帯電話事業に参入し、料金の引き下げや携帯電話の小型化も進んでいきます。90年前後は前述のモトローラ「MicroTAC」が日本にも上陸、NTTも小型端末「mova」を投入し、携帯電話は片手で持てるサイズまで一気に小型化されていきます。91年にはNTTから携帯電話部門が分離して「NTTドコモ」が誕生。携帯電話に特化した企業となり、積極的に技術開発を進めていきます。

93年には従来のアナログの通信(1G)方式に変わるデジタル(2G)方式として「PDCシステム」のサービスが始まります。これが携帯電話サービスの高性能化を進めることになりました。

94年にはそれまでレンタル制だった携帯電話が買取制となります。今では信じられませんが、それまでは携帯電話に加入しても、端末はレンタル品だったのです。しかし、この買取制により個人が自由に携帯電話端末を買って所有することができるようになりました。それにこたえるように家電メーカーなどが相次いで携帯電話の製造に参入し、技術競争も活性化されて端末の小型化や機能アップが進んでいきます。とはいえ、携帯電話そのものの価格は10万円程度するものも多く、割賦で購入する消費者も多くいたのです。

<<②「なぜ日本では『0円』で携帯電話が売られていたのか?」に続く>>

◇山根 康宏(やまね・やすひろ)
1964年北海道生まれ。会社員時代に香港に駐在し、海外の携帯電話事情に興味を持ったのをきっかけに独立、携帯電話研究家となる。展示会や新製品発表会のため1年のうち250日以上を海外出張に費やしている。携帯電話1500台以上を収集するコレクターでもあり、最新機種から過去製品まで豊富な知識を有している。

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