永濱利廣の2019年経済展望「アベノミクス終了の可能性」

増税前駆け込み需要も、秋以降は低迷

ブレグジットに匹敵する株価下落

こうした中、足元の経済動向について、筆者は非常に危機感を抱いている。背景には、10月の株価の下落速度がアベノミクス以降で見ると非常に大きかったことがある。

実際、12年12月のアベノミクス始動以降の日経平均株価の月間下落率を大きい順に並べると、最大の下落幅を記録したのが英国の国民投票で予想外のEU離脱が決まった16年6月であり、その次が18年10月の株価下落である。実に16年2月のチャイナショック第二弾、15年8月のチャイナショック第一弾を上回る、非常に大きな株価の調整が起こったことがわかる。

こうした状況は、既に実体経済にも現れている。事実、街角景気指数とされる景気ウォッチャー調査を見ると、現状判断DIが10か月連続で好不調の分かれ目となる50割れとなっている。

また、経済成長率は鉱工業生産の変化率と関係が深いことから、18年7-9月から2期連続でマイナス成長になる可能性も出てきた。実際、18年10月分の生産予測指数の経産省試算値と、同11月分の生産予測指数を基に、18年10-12月期の前期比を機械的に計算すると、18年7-9月期の前期比▲1.6%に続いて、前期比▲0.2%と2期連続マイナスになると試算される。この結果に基づけば、既に7-9月期がマイナス成長に転じた経済成長率が、10-12月期もマイナスになる可能性もあり、非常に厳しい状況といえよう。

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松下幸之助

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