受験者5年で4割減!「AIで消える仕事」筆頭の税理士が、実はなくならないこれだけの根拠

KPMG税理士法人 駒木根裕一代表インタビュー

深刻な受験者離れ

――税理士をめぐる環境は今後、どのように変化していくと考えますか。
駒木根:税理士にとって、今一番危惧しなければならないのはAIの台頭ではなく、受験者数の減少です。ここ5年間ほどで4割近く減少しています。今は空前の売り手市場で、就職しやすい環境にある上、「士業」には将来的にAIに代替されるという誤ったイメージもある。KPMGでも2016年以前は税理士試験5科目のうち、3科目以上の合格が応募条件でしたが、今はゼロ科目でもOKです。税理士試験をこれから受ける人でもどんどん来てくださいという形にしないと、必要な人数が揃わない状況になっています。

欧米ではBIG4の認知度は非常に高く、英国では企業のCFOや税務の責任者にはBIG4出身者が多い。ところが日本では、資格取得の専門学校で初めてBIG4の存在を知るといったレベルです。認知度が非常に低いことが、採用のネックになっています。

最近は、大学訪問やインターンシップで学生への理解を求める活動に力を入れています。AIによって業務効率化が図られることは我々にとって歓迎すべきことであって、コンサルティング業務の分野において、今後ますます税理士のニーズが高まるということを伝えていきたいと思います。

◇駒木根 裕一(こまきね・ゆういち)
1985年、ピートマーウィック東京事務所(現KPMG税理士法人)に入所後、89年から約3年間、同ミラノ事務所に初代ジャパンデスクとして駐在。2000年から約1年間は同ワシントンD.C.事務所に駐在し、KPMGの主要8か国から派遣された駐在員の一員として国際税務戦略の開発センターを立ち上げる。99年パートナーに就任し、2016年1月、KPMG税理士法人代表に就任。

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