もう少し「認知」について:認知=知覚+解釈

インヴィニオ社長土井哲の「One to One」トレーニング 【その3】

「認知」は「知覚」と「解釈」で成り立っている

第二回では、マインドセットに影響を及ぼす重要な要素として、「認知」を取り上げました。
<<連載第二回はコチラ>>

この「認知」ですが、実は2つの要素から成り立ちます。一つは「知覚」、もう一つは「解釈」です。知覚とは、人によってものの見え方が違っていたり、場合によってはそこにあるものが見えなかったりする、ということです。
まずは錯視を例に「認知」について考えてみましょう。代表的な錯視については下記のサイトが参考になります。
https://matome.naver.jp/odai/2141342462961927401
このサイトに載っている絵は、人によって動いて見えたり、止まって見えたりします。動いて見える人からすると、なぜ動いて見えないのかが不思議ですし、止まってみえる人からすると、なぜ動いて見えるのか「理解不能」となります。

もう一つ、You Tubeに80秒くらいの面白い動画がアップされています。いつ消去されるかわからないので、ぜひご覧ください。その前に、この動画の内容を説明しておきます。
動画がスタートすると、6人の男女、3人は黒いTシャツ、3人は白いTシャツを着ている人たちが出てきます。黒いTシャツを着ている人たちは、黒いTシャツを着ている人同士でバスケットボールのパス回しをします。一方、白いTシャツを着ている人は、白同士でパス回しをします。
お題は「白いTシャツを着た人どうしが何回パスを回すかを数えなさい」というものです。スマホですと数えづらいので、必ずパソコンで全画面表示にして見て頂きたいのですが、みなさんは正しく数えられるでしょうか?チャレンジしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=vJG698U2Mvo
この動画は、脳の「選択的注意(Selective Attention)」についての実験です。

人間はあることに集中しようとすると、それとは関係の無い情報を「知覚」しなくなります。みなさんもこんな経験はないでしょうか?会議を記録しようと思ってレコーダーやスマホで録音し、あとで聞いてみると、会議中はまったく気づかなかったのに、外の廊下の話し声が録音されていたり、空調の音などが意外と大きな音で記録されていて驚いたりしたことはありませんか。

つまり、会議中はその場にいる人の話を聞こうと「意識を集中」させるので、脳はそれ以外の情報を知覚しないようにする、という高度な機能を発揮するのです。
これはとても重要なことを示唆しています。
みなさんが何か「目の前の仕事」に集中しているとき、極めて「重要な情報を見落としている」可能性があるということです。自社の事業のことを考えて「こうしてみたらどうか」「ああしてみたらどうか」と考えれば考えるほど、いつのまにか顧客のニーズを見落としていたり、競合の動きを見落としていたりすることが起こり得ます。

ここに「フレームワーク思考」を意識的に行う意味が出てきます。
フレームワーク思考については、この後の回で説明しますが、フレームワークの代表としては「3C」や「4P」や「SWOT」などがあります。この名前は、皆さんもきっとお聞きになったことがあるでしょう。良いフレームワークは、情報の見落としが無いように漏れなくダブりなく作られていますので、それに沿って情報を集めたり、整理することで見落としを防ごうというわけです。
何かに集中しているときでも、思考を止めて、フレームワークに沿って考えてみることで重大な見落としを防ぐことができます。

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