【じげん社長 平尾丈】異次元速度で急成長、1部上場ベンチャーの「動力」

求人や自動車などのWEBサービスを手掛ける株式会社じげん(東京都港区)は、平成18年(2006年)の設立以来、増収増益を続け、今年ついに売上100億円を突破。6月27日に東証マザーズから市場第1部へと市場変更したばかりで、更なる企業価値の向上を目指している。平尾丈社長(35)は、リクルートグループ最年少の23歳でじげんの前身企業の取締役に就任し、MBOを経て独立。「ベンチャーであり続ける」をモットーに、異次元の速度で成長を続けている。(Soysauce Magazine Online編集部)

じげん

ユーザーの使いやすさを追求する

――じげんは人材、不動産、自動車、旅行などの分野を対象にプラットフォーム事業を展開していますが、ユーザーにとってのメリットを教えてください。

「たとえば求人情報ならば、既存の求人情報サイトの情報を集めてプラットフォーム化しています。ですので、ユーザーは豊富な求人情報の中から、効率良く一括で検索することができます。今や無数の求人サイトが乱立する時代です。情報検索のシーンでは、転職される方であれば『転職』や具体的な職種名を検索し、その中で上から順に応募したい求人情報を探して、どのサイトを利用するか決めていきますよね。その過程を全部すっ飛ばすことができます。加えて、応募したい企業が複数のサイトにある場合、ユーザーはそれぞれのサイトで個人情報を入力し、会員登録してエントリーする必要がありました。これはサービス運営者側のエゴであり、ユーザーにとっては手間でしかありません。私たちは、そこを一括エントリーできるところにまで持っていきました」

――ユーザーにとっては手間を最小限に、より良い選択肢を見つけることができるようになったわけですね。企業にとってはどうでしょうか?

「私たちは『集める力』ではなく『動かす力』に強みがあります。ユニークユーザー数やクリックされた回数ではなく、1アクションでいくらという成果報酬型で主にサービスを提供しています。事業モデルの異なるものでも、原則的にはお取引先の企業の皆さんに成果が一巡し、利益が上がってようやく私たちに返ってくる仕組みになっています。ですからしっかりと成果を上げないといけませんし、逆にこれが健全な形であると思います」

――平仮名の社名は珍しいですね。

「経営理念の『次元を超えよ』に由来します。今の空間は第3次元ですが、インターネットを初めとしたテクノロジーの力を駆使しながら、次元を超えるようなイノベーションを起こし、事業で社会の問題を解決する企業でありたいという願いが込められています。平仮名にしたのは、日本発のベンチャー企業であるというアイデンティティを大切にしたかったからです」

もっと若い人が出てこないといけない

――平尾社長は普段、社員とはどう接しておられるのですか。

「意外かもしれませんが、マネジメントはきめ細やかです。従業員もグループ全体で500人近くになる中で、ほぼ全事業に口出ししています(笑)。プレイングCEOだと私は思っていて、自分の価値をどう出せるのか、化学反応させられるのかが経営者として大事だと思います。それができなかったらオーナーでしかない。執行側として価値が出せていないと思います」

じげん

――20代前半から社長になられた平尾さんですが、起業するタイミングはやはり若い方がいいと思いますか?

「その人が起業したいときにすればいいという大前提はありますが、私は若い方がもっと出てこなければいけないという問題意識を非常に強く持っています。これはサイバーエージェントの藤田(晋)さんに教えていただいたのですが、『若さというのは強さではない』と。バイタリティーや体力はあるから、寝なくても頑張れるし、機会も時間もあるけれど、経験がないという弱さがある。その弱みをどうやって埋めていくかが重要だ、というお話をいただきました。まだ日本人のアントレプレナー(起業家)の平均年齢は非常に高い。残念なことに、シリコンバレーにいる彼らの方がもっと若いし、アジアはさらに若いわけです。世界的な競争において日本は遅れています。規模も年齢も負けている状況ですから、若者たちにはぜひ起業してほしいなと思っています」

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