サッカー元ブラジル代表FWのロナウジーニョ氏が、株式会社GLANd(東京都渋谷区)の金剛筋プロテインシリーズのイメージキャラクター就任イベントで来日し、編集部はロナウジーニョ氏への独占インタビューに成功した。今季限りでの現役引退を表明したばかりのファンタジスタは、なぜ世界中のファンに愛され、サッカー界のトップに君臨し続けることができたのか。稀代の天才プレーヤーの思考に迫った。(Soysauce Magazine Online編集部)
新しい人生のスタート
――ロナウジーニョさんは、これまで数々の優れたプレーで我々を魅了してくれました。本当にありがとうございました。そして、現役生活お疲れ様でした。まず初めに、引退を決意した理由を教えてください。
「すべてのことを成し遂げたという思いが強かったからだよ。もう38歳だしね。新しい人生を始めたいと思ったんだ」
――まだまだ現役でできると思うファンも多いですが、周囲の反対はありませんでしたか?
「周りの友達には、引退することをずっと前から話していたよ。サッカーを続けて欲しいという意見もあった。でも最終的にはみんな引退に賛成してくれた。家族も同じで、僕の決断をリスペクトしてくれたよ」
――最近はどのような日々を過ごしているのでしょうか。
「すごく大きな変化があった。トレーニングもないし、試合もないし、遠征もないからね。最近は好きなフットバレーをよくやっているよ。家の庭にフットバレーのコートがあるんだ。あとは音楽を作っているかな」
天才とは最も困難な努力ができる人
――充実した毎日を送られているようで何よりです。そもそもロナウジーニョさんは、なぜサッカー選手になろうと思ったのですか?またサッカー選手になると決めたのはいつでしょうか?
「僕は常にサッカーが好きだったし、サッカーをすることが楽しみだった。だからサッカー選手を職業にしたんだ。僕は子供の頃、いつも(9歳上で元サッカー選手の)兄に憧れていた。兄はとても上手かった。だから兄を見ていて、サッカー選手になりたいという気持ちはどんどん強くなったんだ」
――お兄さんの影響があったんですね。尊敬していた選手はいますか?
「ペレとマラドーナだね。彼らこそが天才だし、世界最高のサッカーを見せてくれたよ」
――ロナウジーニョさんも、周りからは「天才」だと思われています。自分自身ではどう感じていたのでしょうか?
「僕のサッカーが、みんなと違うことには気付いていたよ。いつも喜んでプレーしていたし、幸せだった。全ての人に感謝しているよ」
――ロナウジーニョさんにとっての「天才」とはなんでしょうか。
「そうだな。天才とは何かと聞かれても難しいけど、最も困難な努力ができる人のことだと思うよ」